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地域の中に入り込み、埋もれていく心地よさ

中野さん 単身 東京から移住
豊楽園代表・文筆業
中野さん
Q:移住を考えたきっかけを教えてください

出身は山口県です。東京に住んでいた時に友人から、岩村町にある農園でバイトをしてくれる若い人を探していると聞いたんです。
たまたま紹介されたところが阿木でした。子どもの頃から自然と触れ合うことが好きで、登山にもよく連れて行ってもらっていたし、田舎暮らしへの憧れもあったので決めました。

Q:すぐに家は見つかりましたか?

農園のオーナーが面倒見の良い方で、最初の半年は家と軽トラを貸してくれたんです。
その後、阿木の別の場所で家を探し、今は賃貸で住んでいます。

Q:阿木での暮らしは、ご自身にどんな変化をもたらしましたか?

阿木は今まで住んだ中で一番田舎で、暮らしている実感は強いですね。
これまで何カ所か住みましたが、地方都市だと家と会社の往復だけで、地域に参画していませんでした。隣近所の顔も知りません。
でも今は隣近所の皆が知り合いで、組の集まりや消防団もあって、阿木で暮らす意味があると感じています。
今では、ここじゃないといやだと思えるようになりました。

豊楽園でとれたフルーツ
Q:移住前に「これを知っておけば良かった」と思うことはありますか?

何も知らなかったから、良かった面もあります。
決め決めで来なくて、なんでもいいですと思って来たので。
山奥という情報しか知らず、期待もなく来たので阿木のいいとこ探しができました。

ただし、車と家は必要です。自分の場合は農園のオーナーが用意してくれていたのでラッキーでした。
もしこの2つが無かったら、来ていなかったと思います。

Q:地域とのつながりはありますか?

組にも消防団にも入っています。
組に入ったのは、移住してから半年後でした。その時はすでに組の人とは顔見知りになっていたので、入らないのは変な感じがしたんです。
ゴミ捨て当番など地域で、暮らしている以上は知りませんとはいかないかなと。
組に入ったことで、隣近所の人と顔見知りになって、相互扶助の安心感や暮らす楽しさが増したと思います。

消防団はめんどくさいと聞いていたけど、良くしてもらっている人に声をかけていただいて、断る理由もないし、入りました。
隣近所の人しか知らなかったので、阿木は自分より年上の方ばかりだと思っていたんです。
消防団に入ってから、阿木には同世代の若い人もけっこういるんだな、と知りました。
団員は良い人が多くて、気の合う人もいてプライベート等の相談事ができるサークルみたいで楽しいです。

梨の袋掛け作業
Q:日々の生活で楽しいと思えること、不便と感じる事

家庭菜園をしても獣に食べられてしまうけれど、近所の人が野菜をくれます。
人とのつながりがあって、車ですれ違ったりすると手を振ってくれたり。そんな暮らしが楽しいです。
不便と感じることは、阿木駅が遠くて、家から歩いていくと50分くらいかかることです。阿木駅の駐車場が整備されるといいですね。心配で阿木駅に自家用車を置いていけないので。

Q:これからどんなふうに暮らしていきたいですか?

若い同世代の人が移住定住の活動で頑張っている姿を見ていると、自分も何かしら貢献したいなと思います。
阿木にしっかり根をおろして、地域に入り込んで埋もれていきたいと思うようになりました。
他には、自分が代表として2023年4月から受け継いだ岩村の農園を頑張ることで、阿木と岩村をひっくるめて盛り上げたいです。
副業で文筆業もしています。こういう仕事を通しても、阿木に面白い人がいるね、と活性化につながればいいなと思っています。

中野さんの著書
Q:阿木への移住を考えている人にメッセージをお願いします

僕の住んでいる地区は、夏でも涼しくてエアコンも一週間くらいしかつけません。夜は快適に過ごせますよ。

そして阿木地区には面白い人たちがたくさんいるので、会いに来てください。

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